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銀行ビジネスを支える情報システム
1時限目 基礎編

銀行ビジネスを支える情報システム

ここでは、まず銀行における情報システムの活用について学んでいただこうと思います。

皆さんも、ATMやインターネットバンキングなどを身近に利用されていると思いますが、銀行の情報システムというものは、実はもっと奥が深いものなのです。

昨今はインターネットバンキング等の普及により、以前より便利に銀行が利用できるようになるのと同時に、インターネットを介した攻撃も盛んに行われるようになり、お客さまからお預かりした預金は勿論のこと、お客さまの情報や取引の情報といったものもしっかり守ることが必要となっています。

では簡単な歴史も含めて、説明していきましょう。

#Step01銀行の情報システム活用の変遷

私たち三井住友銀行は、明治時代から業務を行っている非常に歴史のある銀行です。

今でこそ、ATMでの入出金や振込、インターネットバンキングを使った銀行取引などは当たり前のように行われていますが、当時は情報システムなるものは存在しませんでしたので、それはきっと大変な作業だったであろうと、容易に想像できますよね。

そこで、1970年代に、お客さまの預金口座への入出金等の銀行の基本的な業務を担う重要なシステムである勘定系システムについて、国内初のオンライン化を実施したり、ATMの設置を行いました。

実は、三井住友銀行は以前から情報システムの活用に関して非常に先進的な銀行なのです。

これ以降、IT技術の進歩を背景に、お客さまの利便性向上や業務の効率化などを目的として、銀行のさまざまな業務への情報システムの活用が行なわれ、インターネットバンキングなどの稼動といったことに繋がってきたのです。

銀行のサービスやチャネルの拡大・高度化は、情報システム化の進展と密接に関係しています。

それでは、銀行の情報システムについて、次のSTEPから説明していきましょう。

資料-01

三井住友銀行の情報システム活用の歴史

#Step02社会インフラとしての銀行の情報システム

先ほど例に挙げましたATMやインターネットバンキングは、皆さんにとって身近な存在で、さまざまな場面で利用されているでしょうからイメージしやすいと思いますが、銀行の情報システムとは決してそれだけではありません。

銀行の主要業務として、「預金」「貸出」「決済」などがあるのはご存知かと思います。例えば決済業務ですが、皆さんの預金口座にご両親からの仕送りやアルバイト先からの給料が振り込まれたりするのも決済業務の一種ですし、海外送金・輸出入の際に必要となる外国為替や、銀行が行うさまざまな金融機関とのお金のやりとり(当然、海外の金融機関もあります)も、経済社会を支える重要な決済業務です。

これらの決済業務は、さまざまな情報システムを介して行われており、いずれも情報システムがなくしては成り立たないものとなっています。

また、お客さまからお金をお預かりする預金業務、投資信託などを通じてお客さまの資産形成をお手伝いする個人コンサルティング業務、お取引企業への貸出業務、市場におけるディーリング業務等さまざまな銀行業務を情報システムは支えています。

このように皆さんの生活においても、銀行の情報システムは大きな役割を果たしています。もし、ATMで預金の引き出しができなかったら、アルバイトの給料が振り込まれなかったら、自分の預金残高がわからなかったら、と想像してみて下さい。きっと世の中は大混乱になるでしょう。

銀行の情報システムとは、社会インフラとしてそれだけ重要なものだということがご理解いただけると思います。

#Step03銀行にはどんな情報システムがあるのか

前のSTEPでも少し触れましたが、銀行のあらゆる業務は情報システムがなくては成り立ちません。すなわち、銀行は巨大な設備やシステムが必要とされる装置産業でもあるのです。

それでは、銀行にはどんな情報システムがあるのか、ここでその一部を紹介します。

まず、預金や貸出などの銀行主要業務を支える勘定系システムがあります。これは銀行の心臓部といったところでしょうか。

次に、お客さまが直接ご利用になる情報システムとしては、ATMやインターネットバンキング、テレホンバンキング、他の金融機関との決済を行うシステム、またそれらを繋ぐネットワークや中継システムがあります。

そして、銀行内部で利用するものとしては、お客さまからお預かりした預金を正確に処理するため支店の窓口等に設置しているオペレーション端末、お客さまの情報やお取引履歴から、より良い提案を行うためのマーケティングシステム、さまざまなリスクを算出するリスク管理システム等、多種多様なものがあります。特にインターネット関連システムは、著しい発展を遂げており、24時間いつでもどこでも銀行サービスが利用できるようになっています。

また、海外拠点では、各国の事情に応じ、日本国内と同様に各種の業務を支える情報システムが存在します。

三井住友銀行では、多岐にわたる業務と同様、250以上のさまざまな情報システムを活用し、日々の業務を行なっているのです。

資料-02

銀行業務と情報システム

まとめ

いかがでしたか? 銀行業務は情報システムが支えている、情報システムがなければ成り立たないということがご理解いただけたのではないでしょうか。

STEP1でお話しした通り、IT技術は日々進歩しています。それを銀行業務に活かすことで、お客さまの幅広いニーズにお応えしたり、銀行内部の業務を効率化したり、また今までの技術では実現できなかった新たなチャネルを構築したり、といったことが可能となります。

情報化社会と言われる今の時代を勝ち抜くには、先進的なIT技術を商品・サービスに取り入れていき、お客さまのニーズ・利便性向上を追求することが求められています。

しかし、それは決してコンピューターが勝手にやってくれるわけではなく、それを企画し、実現していくのが、私たちの仕事です。

また、銀行の情報システムは重要な社会インフラのひとつです。もし万が一のことがあると社会に与える影響は非常に大きいため、サイバー攻撃等の外部からの攻撃に備えながら銀行の情報システムを安定的に稼動させるということも極めて重要なミッションになるのです。